肺がん治療 23 検診受診者の要精査率

肺がん治療 23 検診受信者の要請査率

健康診断の話を少ししておきたいと思います。症状がなく、肺がんを疑われて、病院に来られる方の約3分の1は、検診で異常を指摘されて来られる方です。検診のことを少しお話したいと思います。これは福岡県で検診をやっているグループのデータをお借りして、それに基ずいて、少しお話しようと思います。

しばしば検診で引っかかって、肺に異常があります。検査を受けて下さいと言われているにも関わらず、やっぱり病院に行って、何か深刻な病気があるのを言われるのが怖いということで、しばしばずいぶん遅れて病院にやってくるかたがおられます。その間、もし本当に病気があった場合には、病気が進行してしまいますので、検診で異常を指摘された場合には、出来るだけ早く、病院の方を受診して頂きたいと思いますが、その段階では、過度に心配されることはありません。実際に健診で、異常を指摘され、胸のレントゲンで異常を指摘されて、本当に肺がんがあった人、あるいは肺がんの疑いが非常に強いといわれる人は多く見積もっても20人に1人位しかいません。残りの方は、たとえば、古い、昔かかった病気のあとであったり、あるいはほかの良性の疾患であったり、ゆうようなことが大半で実際にすべての検診者、健診を受けた方の中で肺がんがあったと言われるのは、0.1%程度なんですね。これは健診をやってるグループによって、少しデータは違いますけれども、いずれのデータも、1%を超える事はまずありません。逆に100人に1人以下、実際のところは1000人のうちに数人のレベルです。

ですから、健診で異常を指摘されたとしても、それが直ちに、肺がんであることを、意味するものではありません。むしろ肺がん以外のことである可能性のほうが圧倒的に高いわけですから、あまり過度に心配することなく、しかし、だからと言って、精密検査を受けないということがないように、異常を指摘された時は、できるだけ早く、精密検査を受けて頂きたいと思っております。

それから、全く症状のない方で、偶然見つかってくる方の3分の2は、他に病気があって、定期的に通院している方ですね。九大病院のデータを見てみると、どういう病気で通院している方を見てみるとがんが偶然見つかってくることが多いかというと、やっぱり心臓の病気なんですね。心臓の病気というより胸の病気といった方がいいかもしれません。これは恐らく確定的ではありません。少しの推測も入っていますけど、そういう胸の病気、肺や心臓の病気を持っている人は、やっぱり、しばしばレントゲンをとりますね。その為に偶然、そういうがんができた時に、早く見つかってくる確率が高いのではないかというふうに思います。

しかし、心臓の病気があるから、肺がんが高い確率で、できるということはありませんので、これは単に、検査を受けているか、受けていないかの問題だと思います。だから例えば、糖尿病でかかっている、あるいは他の慢性の病気で病院にかかっている方もですね、たまには、病院にかかっているからといって安心するのではなくて、たまにはやはり、胸のレントゲンもとってみて、異常がないことを確認しておくべきだと思います。検診でとられている場合はいいんですけれども、そういう方の中には、糖尿病で病院に定期的にかかっているから、大丈夫だと言って全然胸のレントゲンを撮られない方も、中にはおられますから、やはり1年に1回くらいは、病院にかかっている方でも胸のレントゲンを、どこかでとっておいた方がよいと思います。

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